日本独特の仏画
仏教の信仰は、日本では平安末期から鎌倉時代にかけてさかんになりました。
阿弥陀仏の来迎する聖衆来迎図を臨終間際の病人の枕元に掲げて、念仏をとなえ、一心に極楽往生を願ったのです。
それまでは単に極楽浄土を描いた「浄土変相図」で、こうした来迎図は浄土曼茶羅の一部分にすぎませんでしたが・・・
日本で浄土信仰がさかんになるにつれて、来仰図が独立して描かれるようになったものです。
阿弥陀仏の上半身が山の向こうからあらわれる「山越阿弥陀図」とか、スーパーマンのように急いで臨終の場にかけつける阿弥陀の「早来迎図」・・・
それに、気の早いのではすでに往生した人を連れ立って帰路につく「帰り来迎図」さえもつくられました。
仏さまが雲に乗った一連の動的な来迎図はそれまでにない、日本独特の仏画です。
即仏往生を願う気の短い日本人の性格をよくあらわしています。
創価学会 仏壇などを持っている方なら、このような話は興味深いのではないでしょうか。